暇人の独り言🍎

 70代にして思うこと・・

 
 
 
  
  
 

愛猫の死

ringo

猫が死んだ・・
 家族や親友が亡くなった訳でも無いのに、胸の中に、喉の中に・・水がいっぱい溢れて溺れそう。


 去年から入退院を繰り返してた20歳と2か月の愛猫が何かの事故で死んだ。


 旅先で入院させていたが、長くなると分かって自宅近くの病院に転院させる途中だった。


 少しでも振動を避けようと、でも急いで病院に到着しなくてはならないから、高速道路を考えながら走った。
 走れる場所は120キロで走り,カーブが多い場所は左車線を80キロで・・
 具合の様子を確かめる為に、SAに寄り、PАに寄り・・その途中のSАで亡くなった。
 点滴のチューブをぶら下げ、小さくなった体を私の手のひらに預けて・・逝った。


 怪我をして入院させた時すでに、叫び散らすほどパニックになった。
 その時に泣くだけ泣いた・・後悔するだけした。
 それでも消えない後悔が黒いヘドロのように胸に詰まっている。
 でも今は、私の手の中で消えて逝く小さな命を両手で静かに受け止める。
 涙は出ない・・これで楽になれるね、苦しまないで済むのよ・・だからねんねしなさい、ねんねして・・ゴメン、苦しめた、ゴメン・・


 真夏のSAはアスファルトが鉄板のように焼けており、車のドアを開けると一気に熱風がなだれ込む。


 アイドリングしたまま車の冷房をガンガンに冷やし、愛猫の体が傷まないようにタオルに包んだ冷却用のアイスノン?を差し込み、娘に電話してペット霊園を探してもらい、行き先を転院先の病院から、ペット霊園に変えた。


 その日は34℃・・アスファルトの駐車場での体感温度はきっと40℃近いのだろう。
 その熱気で愛猫の体が傷むことへの恐怖から哀しみは吹っ飛んだ。
 たとえ痩せこけてボロボロの体でも、その体を抱きしめて愛して来たのだから、このままで天国に旅立たせたい。
 これ以上、ボロ猫にしたくない・・親心。


 すべての手続きを終え、慰霊祭の手続きもした。
 子供達に知らせるとみんなの優しいこと・・
 みんなで慰霊祭に来ると言う。


 たかがボケた猫の為に・・・
 私と20年連れ添った猫の為に・・
 小さい頃は、知恵遅れちゃんとあだ名を付けられていたおバカな猫の為に・・・


 「母ちゃん、1年も頑張ったんだから、少しゆっくりしろよ。寂しかったら俺んとこの猫を貸すよ・・バカ猫だから家中が滅茶苦茶になるけどな・・ワハハ」とおどけてみせる息子。

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